党首あいさつ

党首あいさつ

こんにちは。労働党代表です。

と言っても、今この党には党首がひとりしかいません。しかも匿名希望です。
なにかを隠しているわけではありません。ただ、単に一般人で、発信力がないだけです。

現代の政治は、実のところ「どんな政策があるか」ではなく、「誰が言っているか」で大きく動いています。
候補者のキャラクター、顔つき、発言のキレ。そんな“人間の魅力”によって政策の中身が補正され、時に霞んでしまうことがあります。

だからこそ、この労働党はあえて「中身重視」の政党を目指しています。
顔も肩書も不明な状態で、ただ政策だけを提示する。
これは意図的なアンチテーゼであると同時に、私自身に“見せるもの”がないという率直な現実の結果でもあります。

そんなわけで、妙な政策ばかりを集めた小さな政党、「労働党」ができあがりました。

万人にとって100点の政策なんて、存在しません。
そもそも政治とは利害の調整であり、どんな政策も必ず誰かに不利益をもたらします。
一つひとつ見れば納得できても、まとめて政策集にしてしまえば、必ずどこかに違和感を覚えるはずです。

それでも、私はこう思います。
政策は明示されるべきであり、そのデメリットこそ、丁寧に説明されるべきだ――と。

この小さな試みが、どこかの誰かに引っかかってくれたらうれしい。
そしてもし、面白いなと感じていただけたなら、どうぞ既存の政党のみなさまにも、本党の政策を取り入れていただければ幸いです。


さて、ここからは“なぜ労働党なのか”という話を、少しだけ。

「労働党」と聞くと、古めかしい印象を持たれるかもしれません。
ブルジョワジー vs プロレタリアート――そんな階級対立の時代の産物としての“労働者政党”を思い浮かべる方も多いでしょう。

でも私は、こう考えます。
現代の日本では、身分としての階級闘争はすでに形骸化しており、ある意味で「一億総中流」の均質化が達成された社会だと。
もはや“身分の対立”はリアルな政治課題ではありません。

それでも、私たちは“働き続けている”。
科学も技術も発達し、衣食住には困らなくなってきたはずなのに、なぜか社会は忙しく、疲弊している。

その問いに答えられなかった私は、視点を変えました。

「働くとは、いったい何か?」

答えはシンプルです。
働くとは、よりよく生きるための行為だと、私は考えました。

家事も育児も介護も、報酬があってもなくても、生きることを支える行動はすべて“労働”です。
それならば、労働とは、生きることそのものであり、生きることが豊かになるための営みであるはずだと。

この視点から、この党は「労働党」と名付けられました。

“労働”という言葉を、義務や苦役から解放したい。
その意味を問い直し、明日を生きる希望に変えるための政党でありたい。
それが、私たちの出発点です。

労働党代表(匿名)
(年 月 日)

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